○ 雇用均等室に寄せられた相談の状況〈図1、表1〉
平成19年度に寄せられた均等法に関する相談件数は4,490件で、前年度(4,288件)比4.7%と増加している。
労働者からの相談件数は1,970件で、全体の43.9%を占め、前年度(1,042件)に比べ89.1%増加となっている。
なお、平成18年度において、事業主からの相談が多いのは、改正法の内容についての事業主からの相談が急増したことによるものである。
〈図1〉東京労働局雇用均等室に寄せられた相談件数の推移
| * |
労働者からの件数については、平成19年度については、男女労働者の相談件数、
平成18年度、平成17年度は女性労働者の相談件数となっている。以下同様。
|
内容別に見ると、「セクシュアルハラスメントに関するもの」が2,444件と全体の54.4%を占め最も多くなっている。次いで、「母性健康管理措置に関するもの」(641件、14.3%)「妊娠等を理由とする不利益取扱いに関するもの」(519件、11.6%)の順になっている。
〈表1〉東京労働局雇用均等室に寄せられた相談状況
件(%)
| 相 談 内 容 |
労働者からの相談件数 |
| 平成19年度 |
平成18年度 |
平成17年度 |
| 件数 |
割合(%) |
件数 |
割合(%) |
件数 |
割合(%) |
| 性差別 |
募集・採用に関するもの |
264 |
5.9 |
270 |
6.3 |
280 |
9.3 |
| 配置、昇進、降格、教育訓練、福利厚生、職種・雇用形態の変更、退職勧奨・定年・解雇・労働契約の更新に関するもの |
201 |
4.5 |
131 |
3.1 |
133 |
4.4 |
| 間接差別に関するもの * |
106 |
2.4 |
- |
- |
- |
- |
| 妊娠等を理由とする不利益取扱いに関するもの |
519 |
11.6 |
215 |
5.0 |
190 |
6.3 |
| セクシュアルハラスメントに関するもの |
2444 |
54.4 |
1271 |
29.6 |
999 |
33.3 |
| 母性健康管理措置に関するもの |
641 |
14.3 |
1005 |
23.4 |
854 |
28.5 |
| ポジティブ・アクション(事実上の男女格差解消のための自主的取組)に関するもの |
69 |
1.5 |
138 |
3.2 |
73 |
2.4 |
| その他 |
賃金・労働時間・深夜業の男女均等取扱い等に関するもの |
246 |
5.5 |
1258 |
29.3 |
467 |
15.6 |
| 計 |
4490 |
100 |
4288 |
100 |
2996 |
100 |
* 平成19年度から、改正均等法により「間接差別に関するもの」が新たに加わった。
○ 労働者からの相談の状況〈表2、図2〉
労働者からの相談を内容別に見ると、「セクシュアルハラスメントに関するもの」が最も多く1,532件と全体の77.8%を占めている。平成17年度は549件で全体の54.1%、平成18年度は629件で全体の60.4%と年々増加しているが、平成19年度における相談件数は、前年度の約2.4倍と急増している。
次いで、「妊娠等を理由とする不利益取扱いに関するもの」(214件、10.9%)、「母性健康管理措置に関するもの」(105件、5.3%)の順となっており、「妊娠等を理由とする不利益取扱いに関するもの」についても、前年度(109件)の約2倍と急増している。
「セクシュアルハラスメントに関するもの」や「妊娠等を理由とする不利益取扱いに関するもの」の相談が急増したのは、改正均等法により、セクシュアルハラスメント対策が強化されたこと、妊娠等を理由とする不利益取扱いの禁止が大幅に拡大されたこと、さらに個別紛争解決援助制度の範囲が拡大したことによるものと思われる。
労働者からは、「セクシュアルハラスメントを受けたため会社の相談窓口に相談し、対応を求めたが、適切な対応がなされない。」「妊娠したことを上司に告げたところ、まわりに迷惑がかかる等を理由に自主退職を促された。」といった相談が寄せられている。
また、改正均等法において、これまでの女性に対する差別の禁止から男女双方に対する差別が禁止されたことにより、男性労働者からの相談が増加し、相談件数1,970件のうち76件が男性労働者からの相談で、その80.3%(61件)が「セクシュアルハラスメントに関するもの」であった。
〈表2〉 東京労働局雇用均等室に寄せられた労働者からの相談状況
(件)
| 相 談 内 容 |
労働者からの相談件数 |
| 平成19年度 |
平成18年度 |
平成17年度 |
| 性差別 |
募集・採用に関するもの |
23 |
14 |
24 |
| 配置、昇進、降格、教育訓練、福利厚生、職種・雇用形態の変更、退職勧奨・定年・解雇・労働契約の更新に関するもの |
36 |
29 |
51 |
| 間接差別に関するもの |
4 |
- |
- |
| 妊娠等を理由とする不利益取扱いに関するもの |
214 |
109 |
99 |
| セクシュアルハラスメントに関するもの |
1532 |
629 |
549 |
| 母性健康管理措置に関するもの |
105 |
157 |
156 |
| ポジティブ・アクション(事実上の男女格差解消のための自主的取組)に関するもの |
8 |
2 |
0 |
| その他 |
賃金・労働時間・深夜業の男女均等取扱い等に関するもの |
48 |
102 |
136 |
| 計 |
1970 |
1042 |
1015 |
〈図2〉東京労働局雇用均等室に寄せられた労働者からの相談内容
○ 労働局長による個別紛争解決援助の状況(均等法第17条に基づく援助)〈表3〉
平成19年度における労働者からの均等取扱いに関する個別紛争解決援助の申立は、31件であり、前年度(20件)より増加している。
内容をみると、「セクシュアルハラスメントに関するもの」が最も多く、14件の申立があった。
次に多い「妊娠等を理由とする不利益取扱いに関するもの」の援助の申立は13件で、前年度(19件)に比べ減少した。
東京労働局では、労働者、事業主双方から事情を聴取し、これらの事案の7割強が当局の援助により早期解決に至っている。
〈表3〉 労働局長による個別紛争解決援助の状況(均等法第17条に基づく援助)
(件)
| |
平成19年度 |
平成18年度 |
| 性差別 |
募集・採用に関するもの |
0 |
0 |
| 配置、昇進、降格、教育訓練、福利厚生、職種・雇用形態の変更、退職勧奨・定年・解雇・労働契約の更新に関するもの |
4 |
1 |
| 間接差別に関するもの * |
0 |
- |
| 妊娠等を理由とする不利益取扱いに関するもの |
13 |
19 |
| セクシュアルハラスメントに関するもの * |
14 |
- |
| 母性健康管理措置に関するもの * |
0 |
- |
| 計 |
31 |
20 |
| * |
改正均等法により平成19年度から、間接差別、セクシュアルハラスメント、母性健康管理措置に関するものについて法第17条の援助が可能となった。 |
○ 機会均等調停会議による調停の状況(均等法第18条に基づく調停)〈表4〉
平成19年度に受理した調停の申請は3件あり、機会均等調停会議において労使双方から事情聴取し、和解による解決を図っている。
〈表4〉 機会均等調停会議による調停申請(均等法第18条に基づく調停)
(件)
| |
平成19年度 |
平成18年度 |
| 性差別 |
配置、昇進、降格、教育訓練、福利厚生、職種・雇用形態の変更、退職勧奨・定年・解雇・労働契約の更新に関するもの |
1 |
0 |
| 間接差別に関するもの * |
0 |
- |
| 妊娠等を理由とする不利益取扱いに関するもの |
1 |
1 |
| セクシュアルハラスメントに関するもの * |
1 |
- |
| 母性健康管理措置に関するもの * |
0 |
- |
| 計 |
3 |
1 |
| * |
改正均等法により平成19年度から、間接差別、セクシュアルハラスメント、母性健康管理措置に関するものについて法第18条の援助が可能となった。 |